2月28日(日)みずほ銀行にて全国の約80%のATMが一時的に利用できなくなるというシステム障害が発生し、ATMより預金通帳やキャッシュカードが取り出せないといったトラブルが相次ぎあわせて5244件も起きました。
なぜこのような事態になったのでしょうか?
同行の藤原弘治頭取は3月1日に記者会見を開き、「今回の障害は想定の甘さに起因するもの」と説明している。
この想定の甘さというのは、まず、ひとつは今回システム障害の原因になった一定期間取引きのない定期預金(不稼働定期預金)の口座のデータを45万件ずつ移行する作業を通常の取引きが多い給料日後の月末に行ったことでシステムの容量がオーバーしてしまったこと。事前にこうした繁忙期を想定しての容量を増設するなどの対応が出来ていなかった。
もうひとつは、ATMの基盤システムによる想定外の誤作動により預金通帳やキャッシュカードが取り出せくなってしまったこと。そして、その後の対応について「取引不能件数は当初463件で、「現行の(人員)体制で処理できると考えていた」と説明しており通常であれば、ATM備え付けの電話からの問い合わせで警備員が駆けつけるが、休日ということもあり、人員不足で同時多発的な被害への対応が出来なかったといったということです。
その結果、多くの利用客が銀行から何の連絡もないまま長時間、店舗で待たされる事態となりました。キャッシュカードや通帳といった生活に不可欠なものが戻らなければ利用者はそこから動けなくなるという想定も出来ていなかったようです。対応が遅れた背景には経営陣とシステム部門との意思疎通が出来ていなかったこともあり問題点や対処法をきちんと共有できなかったことが事後対応の遅れに繋がったようです。
今回のシステム障害により失ったモノは…
想定の甘さにより失った信頼を取り戻すことは容易ではありません。
こういったトラブルを未然に防ぐためにもあらゆる事態を想定したリスク管理をするべきです。
対策・対応・リスク管理
機密文書の管理についても同様です。情報漏えいの約半数が紙媒体という状況の中、安全に機密文書を管理・廃棄する為に対策は必要となります。
シュレッダーでの処理では、大量の書類を処理する際には時間かかるために機密文書が放置され情報漏えいのリスクが高くなります。
昨今、テレワークにより出社人数が少ない中ではそういった機密文書が容易に持ち出される危険性が高まっております。自分の企業はそんなことをする人はいないだろうとリスク対策を行っていると、今回のように想定外の出来事により信頼を失う恐れがあります。
企業の信頼を守るため適切なリスク管理をおすすめいたします。
弊社ではオフィス内の機密文書の管理についてお役に立てるツールをご案内しております。さらに何かあった時の問題点や原因を把握できるように機密文書のトレーサビティを実施しております。ご興味のある方は是非、一度ご検討ください。