傘シェアリングでプラスチック・スマート|世界最大の傘消費国 日本

日本は年間1億3000万本の雨傘が消費される世界最大の傘消費国です。
このうち約8000万本を占めるビニール傘は、二酸化炭素の排出量で試算した環境負荷が1本当たりストロー200~300本に相当するとのことです。
そのような中、ビニール傘の消費を削減するための取り組みや、ビジネスに活かす企業が近年増えてきています。
ある企業では19年の生産量は17年比で約70%減の生産量にとどめ、減産分の穴埋めを折り畳み傘など持ち歩きやすい傘の生産量を上げる取り組みを行っているとのことです。

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プラスチック・スマートとは?

当サイトで何度か取り上げている「海洋プラスチックごみ」問題。
廃プラ問題を考える5「海洋プラスチックごみを2050年までにゼロに?」
こうした問題の解決に向けては、個人・企業・団体・行政などのあらゆる主体が、それぞれの立場でできる取組を行い、
プラスチックと賢く付き合っていくことを目的に、環境省がそうした取組を応援し、さらに広げていくため「プラスチック・スマート」キャンペーンを実施しています。

傘のシェアリングサービス

プラスチック・スマートの一環として、近年注目され始めているのは、傘のシェアリングサービスです。
駅やコンビニにレンタル傘を設置することで、傘を買う機会そのものを減らしていく狙いもあるようです。

現在、都内で傘のシェアリングサービスを提供する某企業では約350か所にレンタル傘を設置しているが、今後1,000か所の設置を目指していくとのことです。
そもそも、ビニール傘の消費が多い原因として、普通の傘より壊れやすく、また紛失しやすい点が考えられます。

例えば、電車内の忘れ物は圧倒的に傘が多いとのことです。
これは、ビニール傘の重要性が低いことにより忘れることが多くなるそうです。
これを前提として、電車内に傘を置き忘れないためには、大きく3つの対策が考えられます。

    1. 高価な傘を使う。高価な傘を買うことで「絶対になくしたくない」と重要性が増し、忘れることがなくなります。この「重要性の認知」があるか否かは、忘れ物に大きく関係するとのことです。
    2. 傘をどこにも置かない。つまりビニール傘ではなく折り畳み傘にして、鞄にしまうことです。
    3. 傘を持たないと降りられない状態で電車に乗ること。例えば、手すりに掛けるのではなく、自分の脚の間に挟むなどでして「それをしないと目的が達成できない」降りることができない状態とするのが、対策としては最適とのことです。

以上の点を踏まえ、高価な傘・ビニール傘どちらの傘を使用しているかにかかわらず「重要性の認知」を持ち、傘を忘れないための行動を心がけましょう。
また、突然の雨に見舞われた際傘を持ってない場合はビニール傘を購入するのではなく、可能な限りレンタル傘を使用してはいかがですか?
「安易にビニール傘を購入しない、電車に忘れない!」といった各々の心掛けがビニール傘の消費を大幅に減らすだけでなく、環境にやさしい社会を築いていくことになるかもしれません。

参考・引用 : 高価なものを買えば解決?電車にビニール傘を忘れてしまう仕組み

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